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「家でもできる石けんクリーニングのあれこれ」茂木 孝夫

 

茂木 孝夫氏
茂木 孝夫
もぎ たかお

茂木 孝夫
東京・小金井市で石けんを使って水洗いする「白栄舎クリーニング店」を営む。通販生活等、色々なメディアに取り上げられ、全国からクリーニングの依頼を受けている。

「石けん・水洗いが、衣服にも人にも一番いい!」
ドライクリーニングでは通常、石油系溶剤、有機系溶剤、フロン溶剤などを使って衣類を洗浄するが、手が荒れたり神経系統がしびれたりだるくなったり、また、環境を汚染のことも考慮して、約3年前に石けんに切り替える。
石けんに切り替えてからは、仕上げの手間が増えたものの、手荒れがなくなり体調も良くなり、お客さんからは「襟でかぶれなくなった」「シャツがきれいになった」と好評を得る。

 
講演会「家でもできる石けんクリーニングのあれこれ」
講師 茂木 孝夫氏
7月10日(木) 小金井市中町桜並集会所
主催:小金井石けんポイントチーム
共催:多摩きた生活クラブ生協
後援:小金井市

プロのクリーニング屋さんに聞く"石けんで洗濯のノウハウ"
自然のため、自分のためにも本物の石けんで洗濯しましょう。
こんにちは!レポーターの「せっちゃん」です。
今回は東京小金井市の「白栄舎」「茂木孝夫」さんより、
「デリケートな衣類を石けんで洗うポイント」について
お話を伺いました。

デリケートな衣類も、実は石けんで洗濯できちゃうんですって。
皆さん、ご存知でした?

 

 ドライマークの付いた衣類を洗濯してみよう!

ドライクリーニングでは、油染みなどの汚れは落とせますが、水溶性の汚れは落とせません。
衣服の大半の汚れは水溶性なので、石けんで水洗いをした方がずっとキレイになります。
また、水溶性の汚れは、合成洗剤より石けんの方が良く落ち、ふんわり仕上がります。
ちなみに「市販のおしゃれ着洗い」のできる洗剤は、合成洗剤です。

 

 家庭で洗えるもの・洗えないもの

・家庭で水洗いできるもの>
綿、麻、ウール、シルク、
ポリエステル(10〜20%以上入っているもの)、アクリル、ナイロン、合成皮革、ダウンなど

・家庭で水洗いできないもの>
アセテート、レーヨン、色が出るものなど、(レーヨンは基本的に水洗いしない方が良い)

【ドライクリーニングマークについて】
「ドライクリーニングマーク」は、「ドライクリーニングできます」という意味で、「ドライクリーニングに出さなくてはいけない」という意味ではありません。タグは目安と考えれば良いのです。

【高い温度で洗うメリット】
普通の衣類を石けんで洗う時は、40℃以上のお湯を使うと見違えるくらいきれいになります。(すすぎの時は水で構いません)
コックさんの制服や作業着などは、高めの温度(50℃くらい)にして洗濯すると油汚れがバッチリ落ちます。
また、週に一度程度、高めの温度(50℃くらい)で洗濯すると、洗濯層に黒カビが出にくくなるそうです。
但し、デリケートな繊維やウール等の場合はこの限りではありません。

【純石けんはデリケートな衣類むき】
デリケートな衣類を洗う時は、炭酸塩などアルカリ剤の入っていない「純石けん」を使いましょう。
純石けんとは、 粉石けんの場合、石けん成分が94%以上のもの、固形石けんの場合、95%以上のものをいいます。純石けんは「マイルドなのでデリケートな衣類むき」、助剤の入った石けんは、しっかり汚れを落としてくれるので「普段のお洗濯」にむいています。


 実際に洗ってみよう!

セーターやカーディガンなどウール製品を洗ってみよう!

【1】粉石けん(アルカリ剤の入っていない純石けん)を、水(20〜30℃)に入れよく溶かす。濃度は泡立つ程度。
※水の温度が高いと、ウールは縮むので注意!

【2】衣類を石けん液に入れ2〜3分そっと押し洗いする。袖口などの汚れている部分は握るように揉む。(洗濯機を使う場合は、たたんでから洗濯機に入れ、手洗いコースで2〜3分洗う) 【3】すすぎは2〜3回手早く丁寧に。
すすぎの一回目にお酢を少量入れるとふんわり仕上がります。

【4】洗濯機で10秒程度の脱水をする。

【5】形を整えて日陰に平干しする。

【背広も石けんで洗えます】
汗で汚れやすい夏物の背広。アクリル、ポリエステル、綿などが含まれるものは水に強いので石けんで洗うのにむいています。家で洗えるものは洗って、時々クリーニングに出すのは良い方法ですね。

【仕上げについて】
スカートやズボンなどは、あて布をしてアイロンでスチームをかけながら仕上げます。
背広などの上着は、肩の部分に仕上げ馬を使うとキレイに仕上がりますが、難しい時は、仕上げだけをクリーニング屋さんに頼むこともできるそうです。近所に仕上げだけを頼めるお店を見つけましょう。

 

 小金井石けんポイントについて

小金井市には約15軒の「石けんの家」があり、石けん類の提供と石けんの安全性や使用法などを広める活動を行っています。
今回の茂木孝夫氏の講演も「石けんの家」のメンバーの方々が中心になって企画されたものです。

小金井市は約70%のご家庭が井戸水を使って生活しています。
水の循環をとても身近に感じる環境なんですね。
「今使っているのは100年前の水。そして100年後のために合成洗剤より石けんを使いましょう。」という水を守る活動が他の地域より意識的に行われているのも納得です。先進的な地域なんですね。

講演の最後に、小金井石けんの家「雫しずく」能勢さん(東京・洗剤プロジェクト/ワイワイシャボン玉応援団)より、石けんと合成洗剤についてのお話がありました。

●石けんと合成洗剤で洗濯した衣類の両方にブラックライトを当てて見せて下さいました。
合成洗剤で洗濯した衣類の方は、暗い中に青紫に浮かび上がり、全体に蛍光剤に染まっていることが分かり、環境ホルモンが皮膚から体内へ入る危険があるということも教えて下さいました。

●また、給食の食器を洗う洗剤を合成洗剤から石けんに切り替える活動、子ども達が学校で使う石けんを安全な無添加の石けんに切り替える活動も行っています。

「命を大切にすること、環境を守ること」は、石けんを使うことで、身近に今日からでもスタートすることができるんですね。また、意識して見渡してみると、身の回りに改善してゆけることがたくさんあることが分かりました。茂木さん、小金井石けんポイントチームの皆さま、有難うございました!

上記の内容はレポートですので洗濯・クリーニングなどのご質問にはお答えしかねますのでご了承下さい。